2099年01月13日

A坊主シリーズ 目次

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2007年08月05日

呼び込む


480 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/05(日) 13:22:34 ID:xSVxMitgO
A坊主の話
その日はAの檀家の法要で、たまたま俺が休みで暇だったので一緒に行った。
夕方に法要を済ませ帰りは俺の運転だったのだが、この土地に不慣れな俺とAは狭い道に入り込んでしまい迷ってしまった。
まあ西の方とはいえ都内だし適当に進めば幹線道路に出るだろう、と適当に車を走らせる。
しばらく進むと踏み切りがあった。
踏み切り前で一時停止すると、カンカンカンカンと遮断機が作動。
ほんの数秒ボーっとしていると中学生くらいの女の子が車の脇を通り、遮断機をくぐって線路内に入り込んで行くのが見えた。
真ん中くらいでこちらを振り返り、笑顔で手を振っている。なんか、呼ばれているみたいで何でだか知らないが車を降りる俺。
(電車くるな・・・あの子危ないな・・)とかぼんやり考えてたと思う。
俺が危ないとは全く考えず、ただその子を連れ戻そうと遮断機をくぐる。
Aが何か言ってるが全く耳に入らなかった。

いきなり足を掴まれて遮断機の外に引っ張り出される俺。次の瞬間、電車が警笛を鳴らし頭の先2mくらいの所を走り抜けた。
A「馬鹿野郎、何やってんだ!!」
ハッと我に返って女の子がどうなったか線路内を見回す俺。居ない。
A「ここに花が供えてあるよな。つまり、ここはそういう場所だ」
見ると踏み切りの脇に花やらお菓子やらが供えられてあった。しかも一ヶ所じゃなくて、よく見るとお供えが点在してた。
前にAから聞いた話が頭に浮かび、背筋が冷たくなった。
A「霊に直接殺されるなんて物理的にあり得ないwだから人を惑わして『呼び込む』んだ」
はじめてその言葉の意味がわかったわ。Aが居なかったら、間違いなく呼ばれるままに進んでいただろう。
恥ずかしながら腰が抜けてしまったので運転代わってもらい帰りました。

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2007年07月20日

ふくしゅう


631 本当にあった怖い名無し sage 2007/07/20(金) 23:28:36 ID:2tr7z6faO
A坊主の話投下します。恐くないけど不思議な話。
その日は子供会の肝試しがAの寺であって、青年団の俺とAは手伝いに参加。
俺は明美さん(優太君の母親で旦那を交通事故で亡くしている)とオバケ役。
明美さんは白装束で口から血を垂らすメイクをしていて、本人ノリノリで少し着物をはだけさせ、この方が雰囲気出るとか言ってる。
20代後半だが美人なのでその姿が非常にエロく感じて俺もAも鼻の下伸びまくりw

明美さんと蚊取り線香と懐中電灯を持って配置につく。
Aが子供達に恐い話をしていよいよ肝試しスタート。
遠くでノリノリの明美さんが驚かす度に泣き叫ぶ子供達の声が聞こえるw
んで、最後の組が終わり明美さんが俺の居る場所に来た。
明美さん「優太泣いてなかった?w」
そういえば優太君来てない事に気付き青くなる俺。
俺「来てない!」
明美さん「え、だって私の所は通ったよ?」
慌てて逆戻りしたが居ない。ダッシュでコースを全て探す。やっぱり居ない。
半泣きの明美さん。

だが寺に戻るとAが優太君抱きかかえてたのでホッと一安心。
明美さんが泣きながら優太君に話を聞く。
優太「ママの所をすぎたら、パパがいてお話してたの。」
A曰く「本堂の裏で話し声がしたので行ってみたら優太が寝てた」らしい。
明美さん「優太、パパ何か言ってた?」
優太「うん、ママの事頼むよって言ってた」
この言葉で明美さん号泣。
A「お盆だしね、優太がいい子にしてるかなって会いに来たのかもね」
優太「違うよ、パパこれからふくしゅうにいくって言ってたよ」
・・・その場が凍り付く。

半月後に聞いた話では交通事故の加害者の会社が滞ってた慰謝料を全額振込んできたそうだ。

心から御冥福を祈ります。

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